2019/10/26 20:17
「かすうどん」とは?牛のホルモンを使った大阪のソウルフード
皆さんは、かすうどんをご存知ですか?
かすうどんといっても、関東の人にはおそらくわからないでしょう。
天かすならたぬきですが、天かすではありません。かすうどんとは油かすを入れたうどんのことです。
油かすとは、ホルモンをじっくりと時間をかけて揚げたもので、大阪は南河内地方の郷土料理。その油かすを入れたものがかすうどんと呼ばれているのです。
ホルモンをあげるなんて、脂っこいのでは?と思うかもしれませんが、全くそんなことはありません!
じっくりと低温で時間をかけて揚げると、ホルモンの脂が抜けて、外はカリカリ、中はプルプルという、かす独特の食感がうまれます。
ちなみになぜ牛のホルモンを入れたものをかすうどんと呼ぶのか、それは、じっくり加熱して脂をとった後の「かす」を食べるから。
元々は、食用の脂を取るために、ホルモンを加熱していたことが始まりで、脂をとった後のかすだから、「油かす」とも呼ばれていたもの。捨てるのはもったいないのでなんとか利用方法はないか?と料理に使ってみたら、かすどころか、これをメインディッシュにしたいくらい美味しい!ということで、活用されるようになったのです。そしてこの油かすを入れるから、「かすうどん」と呼ばれているんですね。
低脂肪なのに高タンパクで、しかも女性が喜ぶコラーゲンもたっぷり!うどんに油かすをのせて、その上から出汁をたっぷりかけていただきます。
出汁に油かすの旨みが溶け出して、それはもう美味!汁まで全部飲んでしまいたくなりますが、ちょっと待って!残ったお汁にご飯を入れて食べるのもおすすめですよ。
牛かすうどんりっちゃん (鶴見本店・神保町店・市場店)
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